日本の借金は国民の借金?
"国家予算"
日本の2018年度の一般会計予算は約97.7兆円です。
これはあくまでも一般会計の予算です。
実際には特別会計予算という予算案もあり、純計は241.4兆円あります。
つまり、一般と特別を合計した会計予算は342.2兆円となります。
一般と特別の違いを詳しく説明しようとすると複雑で分かりずらいので簡単に書きます。
ずばり、
・一般会計:普通に国家を営むにあたっての経費
・特別会計:いくつかの特別な事業費
こんな感じでざっくり覚えておけばいいのではないでしょうか。
ニュアンスは間違っていないはずです。
特別会計はひとまず置いておいて、一般会計を見ていくと
2018年度の予算額が約97.7兆円ですが、私は漠然と
「その予算なにで賄ってんの?」
と疑問を抱いたわけです。
すると財務省のHPにしっかり内訳が載ってましたよ。
97.7兆円のうち、約64.0兆円が私たちや企業が治める税金やその他の収入により賄われ、残りの33.7兆円が公債金で賄われています。
「んっっ?公債金?」
と思った方、もうお気付きの方いらっしゃると思います。
公債金のほとんどは”日本国債“です。
つまり”日本の借金“となっています。
最近、やたら「日本の借金が〜」とか「国民一人当たりの借金が〜」とか耳にしませんか?
確実に言えることは日本の借金は増えています!
それは確実です。
しかし、一部メディアが過大に取り上げていることがあります。
それは、
“国民がその借金を背負っているかのような報道” です。
「国民一人当たりに直すと借金はこれくらいです」
と報道するのは百歩譲って良いですが、あたかも国民が返さなくてはいけないと印象を操作するのはいかがなものでしょうか?
はっきり言います。
日本に対してお金を貸しているのは “日本国民” です。
「え?私も私の周りも貸してる人なんていないよ?」
と思ったあなた。そうです。直接貸している人はほんのわずかな人です。
しかし、間接的に貸している人は大勢います。
日本の国債の9割以上は日本人が買っています。残りの数%も日本円で買われています。
そして、多くの日本国債を買っている、ある機関があります。
“日本銀行” です。
日銀が日本の国債を買っているのですが、日銀は誰のお金で国債を買っているか。
まぎれもなく私たちの預金です。
日銀に預けられているお金は、さまざまな金融機関の預金です。
その金融機関にお金を預けているのは私たち国民です。
「 私たちのお金 → 銀行 → 日本銀行 → 日本 」
とお金が巡っていることになります。
つまり何が言いたいか。
日本の借金は国民の借金ではなく
逆に “国民が日本に貸している” という事実は知っておいてください。
kobanomics